結婚式の花飾り最新トレンド2025

はじめに

人生の節目である結婚式は、ふたりのストーリーを象徴的に表現する大切な一日です。その中でも「花飾り」は、会場全体の雰囲気を決定づける重要な要素。ブーケやテーブル装花、天井の吊り花まで、装花のスタイル次第で会場の印象は大きく変わります。

2025年のウェディングシーンでは、ただ美しいだけではない、意味やテーマを重視した花飾りが注目されています。また、装花の色合いや素材と新郎新婦の衣装を連動させた“リンクコーディネート”も人気上昇中。今回は、そんな結婚式の花飾り最新トレンドを、実例・専門家の知見・体験談も交えながら詳しくご紹介します。

1. カラフルでビビッドな装花

ここ数年、人気を集めているのが、ビビッドなカラーをふんだんに使った装花スタイル。従来の白・ピンク系に加えて、2025年はオレンジ・ターコイズ・パープル・ライムグリーンといった鮮やかな色使いがトレンドです。反対色を上手に組み合わせることで、空間にインパクトを与えることができます。

「最近の結婚式では、“写真映え”を意識した装花が求められます。カラフルな配色はSNSでも人気です」
引用元:ARCH DAYS

リンクコーデ例

装花のメインカラーに合わせて、新郎のネクタイ・チーフ、新婦のブーケリボン・アクセサリーなどに同系色を取り入れると、視覚的に統一感のある演出が可能です。

2. グルーピング装花でモダンに魅せる

「グルーピング装花」とは、種類ごとに花を束ね、まとめて配置するスタイル。ランダムな配置ではなく、計算された構成がスタイリッシュな印象を与えます。高さ・質感・色味にメリハリをつけることで、モダンな空間づくりが叶います。

特にテーブル装花で効果を発揮し、整然とした中に花材の個性が際立つ演出が可能です。

リンクコーデ例

装花に取り入れた色や形に合わせて、新婦のブーケも同じ構成にすると統一感アップ。新郎も花材の一部をブートニアに取り入れることで、自然なリンクが実現します。

3. 吊るす花飾りで空間を立体的に演出

装花は「床」や「テーブル」だけにとどまりません。天井から吊るす花飾りが、2025年も大きなトレンドです。ドライフラワーやグリーン、リボン、ライトなどをミックスし、空間を立体的に演出します。

吊るし装花は、会場の天井高や装飾条件に合わせたデザインが求められますが、非日常感を演出し、写真映えも抜群です。

リンクコーデ例

吊るし花で使った花材やリボンと同じ素材を新婦のヘアアクセや新郎のシャツ・ネクタイに使うと、視線の流れが自然にリンクし、会場全体に一体感が生まれます。

4. 季節感を反映する花材選び

その季節に咲く花を使用することで、装花に「旬」の美しさが宿ります。春はミモザやチューリップ、夏はひまわりやアジサイ、秋はダリアやコスモス、冬はポインセチアやアマリリスなど、四季折々の彩りを生かす装飾が主流です。

旬の花は比較的仕入れしやすく、コストパフォーマンスにも優れています。

リンクコーデ例

季節の花とリンクさせた装飾を新郎新婦の衣装や小物に反映。たとえば秋婚なら、ダリアの深い赤を使ったドレスリボンやネクタイでトーンを合わせると、季節感が一層高まります。

5. サステナブル&エコフレンドリーな装花

環境への意識が高まる中で、2025年は「地産地消の花材」や「再利用可能な花器」を用いたサステナブルな装花が選ばれています。さらに、披露宴後に装花をゲストに持ち帰ってもらう“フラワーギフト”形式も注目されています。

「ドライフラワーとリユース花瓶を使ったことで、ゲストも環境への配慮を感じてくれて嬉しかった」
体験談:WeddingPark 2024年12月投稿より

リンクコーデ例

ドライ素材や地元のグリーンをブーケやヘアパーツ、ブートニアにも活用し、ナチュラルな世界観で統一できます。

6. 個性を反映したブーケ&パーソナライズ装花

最近では、新郎新婦それぞれの想いやルーツを反映した「パーソナライズ装花」も人気です。実家の庭で咲いていた花、プロポーズのときに渡した花など、ふたりのストーリーを花で表現します。

ブーケもキャスケード型、クラッチ型、ワイルドフラワー風など多様化しており、より個性的な表現が求められるようになっています。

リンクコーデ例

ブーケに込めた花言葉や想いを司会者が紹介する演出もおすすめ。リンクコーデとしては、新郎のブートニアを同じストーリー性で仕立てると◎。

7. 花+異素材のミックスデザイン

花だけでなく、リボン・羽根・果物・レース・ガラス細工など、異素材との組み合わせでオリジナリティを演出する装花も注目されています。

たとえば、ドライフラワーとメタリック素材のリボンを組み合わせたテーブル装花は、クラシックながらも新鮮な印象を与えます。

リンクコーデ例

異素材の一部(レース・リボンなど)をドレス・ヘッドドレス・シャツのディテールに取り入れることで、装花との連動感が生まれます。

8. ミニマリストな装花で引き算の美学

あえて花数を抑え、シンプルかつ余白を生かす「ミニマル装花」も人気です。ホワイト&グリーンを基調にしたナチュラルな構成や、枝ものだけを活かした装花は、洗練された大人婚に最適。

視覚的な落ち着きと気品をもたらし、フォトジェニックでありながらも静けさのある印象に。

リンクコーデ例

衣装もミニマルに寄せてコーディネート。無地のドレスやシンプルなブラックスーツと合わせることで、“引き算の美学”が際立ちます。

まとめ

結婚式の花飾りは、単なる装飾にとどまらず、ふたりのテーマ・個性・価値観を表現する大切な要素です。2025年は、より自由で多様な選択肢が増え、リンクコーデやサステナブルな価値観も加わり、装花はさらに進化しています。

装花を通じて“ふたりらしさ”を表現し、ゲストに深く記憶される結婚式を演出しましょう。

Q&A

結婚式の装花の平均費用はどれくらい?

会場装花+ブーケ+ブートニアの総額で、平均20万〜40万円程度。花材の種類や規模によって大きく変動します。

花飾りと衣装のコーディネートはどう合わせる?

装花のメインカラーや素材と、衣装の小物(ネクタイ・リボン・アクセなど)をリンクさせるのが基本です。フローリストやスタイリストと事前に打ち合わせすることで自然に統一できます。

式後の装花をどう活用すればいい?

ゲストへのお土産として小分けにしたり、記念のドライフラワーに加工するなどの方法があります。SDGs意識の高い演出としても注目されています。